医療職全体で感染予防に取り組むことの重要性

目に見えないウイルスから身を守ることも大切な看護技術の1つです。そのため、病院内における看護師の感染予防対策は徹底しておく必要があり、たとえ手洗い1つにしても抜かりなく行わなければなりません。

しかし、感染対策はすべてのスタッフが意識して講じていかなければ、無意味なものになりかねません。ですから、いかにして感染予防に対する意識を高めていくかが課題になります。ですから、まずは定期的な指導や勉強会を通じて感染予防の知識を周知し、それを継続させていくことが重要です。そして、万が一全国的な規模で集団感染が見られるような場合は、他の地域の医療機関とも連携を図り、常に新しい情報を共有する必要があるでしょう。

また、患者や面会者に対する働きかけもポイントです。簡単に実践できるものとしては、手洗いの指導があります。掲示物はもちろんのこと、院内に設置したモニター画面で正しい手洗い方法の動画を流したりして、協力を呼びかけましょう。そして、待合室などの院内の構造が感染経路を遮断するのに適切か、今一度確認してみてください。

感染症には様々なタイプがあり、予防方法はそれぞれで異なりますが、手洗いは多くの感染症を予防するのに効果的です。また、飛沫感染の場合はマクスも有効なので、各人が予防のための意識を高めて、連携を取り合っていくことが大切です。1人が頑張っても感染症予防には限界があるので、医療従事者全体が常に感染リスクをなくす努力が必要なのです。